8月のFlyFishing
Appuな道南渓流釣り 僕のサイトを古くから知っている人はこのようなタイトルをつけると、何のことだかすぐにわかるだろう。今回はおそらくこの方も行ったことのない渓流・・のはず・・で楽しんできた。僕のフライフィッシングは渓流から始まり、僕のサイトはこのAppuStreamから始まったのだ。 今回の渓流はこの方もおそらく行ったことはないだろうと思うのだが、どうだろう?渓流・・細流・・何処だって同じような流れだし、何処もかしこも熊くさいし、虫は刺すし、暑いし・・・そんなに楽しいものではないはず。だから軟弱な僕は3時間も釣りをすればツイツイ弱音を吐いてしまう。デモ今回は「あぁ〜気持ち良いいなぁ〜」と(笑) 函館を出たのは9時くらい。真っ青な空に白い文字で「今日も暑いぞ〜」と書いてあった。函館山や元町界隈で少しばかりカメラを構えた。
帰札は何時もとは違うルートで亀田半島を周遊して帰る予定。恵山、椴法華・・・その昔僕がまだ20代の頃だ。北海道でもサーフィンがはやり始める前に同じ年の仲間数人とボロボロのバンに、これまたいい加減なサーフボード数台を積んで夜な夜な走り、椴法華海岸へきたものだ。晴れた日にサーフィンをすることはなく、ほとんどが低気圧の低い雲に覆われた暗い日ばかりだった。波にもまれる1日も有れば、波の高さに恐れをなして、岸から見ているだけのときもあった。・・・今にして思えば懐かしい、思い出だ。少しだけ寄った椴法華海岸には快晴の今日もたくさんのサーファーがいた。 サーフィンもFlyFishingも僕の体の中を流れる、同じ熱さを持った液体だ。海を眺めるように川面を見つめると動きも流れも目から脳へと移動しては本能を呼び覚まそうとする。体中を熱いものが駆け巡ってゆく。気がつけばウェーダーに履き替えている自分がいる。
橋からすぐ釣場が始まるのが、道南渓流の特徴だ。海アメは岩魚となって川へ遡って行く。戸井を流れる渓流は藪を掻き分けて押し入る。踝位の流れに白い岩盤ときれいな型の揃った石。イワナはイワナの入るべきところでフライを食べる。これが北海道の渓流釣り。だからたくさんのハンディが僕を襲ってきたとしても楽しい釣ができるのだ・・今日は。バックキャストに絡まる木の枝、葉、くもの巣、花、岩・・・数え上げるときりないくらいのハンディ36の釣師も今日はにこやかだ。
釣り方もかなりいい加減で、大場所しか釣をしない。いるべきところにいない鱒は釣る必要がない。それは隠れている岩魚の勝なのだ。僕はエグレや落ち込みや大きな沈み石に大き目のフライを打って行くだけだ。
小さな滝が現れては消えるこの川では何処にでもイワナはいる。三跨ぎ位の滝はイワナだって登ってゆくのだろう。夏ゼミの大合唱は止むことを知らずに、気温を上げて行く。「もういいかなぁ」呟きながら見上げると緑の絨毯の隙間からところどころに快いばかりの蒼が見える。
1時間くらいの釣りでどれ位のイワナと遊んだのだろう。どのくらいの汗を流したのだろう。昨晩見たモンタナの流れとは違うけれど、僕は幼い日のノーマンとポールが駆け出していった川を思い出していた。 再び車を走らせた。次に向かったのは大船川。ここも十数年前にきたことがある川だ。海岸からすぐ釣になる川だが今回は温泉の上へ出ることにした。今日は徹底して川の中流域で遊びたい・・・ほんのちょっとの釣りだけど、ポイント絞った釣り、これがAppu釣りの極意なのではないかな(笑)
先ほどの川よりは人が入った形跡が随所にある。だがそんなことは気にしなくて良い。道南の川は半日もすれば鱒が釣れるようになる。だってここは初心なイワナの巣窟なのだから。
先ほどの川に比べて幾分木々が広いがったこの川では僕はシングルハンディ。飄々と釣りあがった。先ほどの川よりもイワナらしいイワナが多いのも特徴だった。北海道の渓流の場合はイワナイコールアメマスに近いところが多いが、ココは日光系のイワナがかなりの確立で混じって、色合いがよろしい・・・ただしこれが在来種かどうかはわからない。道南の川は道東や遠く関東方面よりイワナ種が持ち込まれた経緯がある川が多いのだ。
尺も時々混じるが25cmくらいが多い川だ。アベレージは20cmくらいかな。大場所にはイワナやヤマメが着いていて、少し手前の良いポイントに大きな鱒が入っていた。大きな石に立って、ドンと踏みつけると、無数の黒い影が走る。この川もやはり魚影はそうとう濃いようだ。段差が滝を作っている上に壊れかけた堰堤があった。今日の釣りはココまででよいだろう。振り返ると小さな滝の上に楓の枝が広がっていた。美しい色合いに染まる来月、カメラを構えて再び訪れたいと思う。 少し下流の川縁に立つ温泉に浸かって見上げた空はやはり蒼く、セミの大合唱が何処までも響いていた。
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