7月のFlyFishing

7月30日 FlyFishing in Lake Akan・・summer issue

Today'sFishingData

 

使用ロッド: K-bullet 12.6f 6-4P
   
   
使用ライン: ST9T2
リーダーティペット: 12f 3X /4X
フライ: BHOM 8# /BHOM 8#/キールストリーマー

阿寒湖 夏の釣完結編

今年の阿寒湖の釣もいよいよ終盤。最後のストリーマーフィッシングにドラマはあるか?なんて意気込みで阿寒湖に着いたのが4時30分。小雨が降っているフィッシングランドには釣り人の姿は無い。この釣り自体が知られていないから釣り人が少ないわけではない。この時期の釣が川も湖も海も何処も釣りに関しては言ってみれば「旬」何処でも楽しい釣が待っているのだから、お金をかけて、睡眠時間を削って来るほどの価値が見つけられないからだろう。

阿寒湖7月

しかしひとたびこの釣りを、この時期のアメマスを知ってしまうと病みつきになる自分の姿が浮かんできます。それでなくとも、渓流への出撃時間はどんどん減っているのだ。

北海道は6月7月と夏の釣が本番を迎えて、多くの釣り人は川へと足を向ける。もちろん湖だって例外ではないが、北海道の場合は夏ヤマメ、夏虹鱒と言うような構図が見てくる。アメマスは春と秋の鱒、そんなイメージなのだろう。だがアメマスだって例に漏れず夏には強いアメマスとなって僕の相手をしてくれる。

阿寒湖夏のアメマスの集大成はサマーストリーマー、新子ワカサギへのボイルと言う何ともアクティブな釣で迎えようとしているのだ。すでに情報はいろいろ貰っている。だからこそ、ポイントも時間帯も十分把握しているのだ。唯一の懸念材料は気温と風向きと言う要素だけだ。

大島へ渡った僕は、何時ものように真ん中の湾どうへ入る。ここが鱒の回遊コースだということは十分に判っている。ライズもだって種箇所で見られる。がイメージしていた群れている新子ワカサギが発見できない。この群がいないと鱒は入ってきて大きなボイルをすることは無い。

リトリーブは幾分早めのストローク、表層を逃げ惑うワカサギ。リトリーブも終盤、ピックアップ寸前にそいつは食った。大きなバイトと大きな飛翔。鱒は底へ入り込もうとして、グングン泳いでゆく、フッキングはほとんど出来ない状態で、ラインが出てゆく。

左右へそして前後へ走ってゆくマスのサイズは判らないが、かなりのファイターであることは間違いが無い。左手を通して余分なラインはすべて出尽くしている。ランニングラインもかなり出ている。戻ってくる鱒に対処して急激なリーリングを行なう、が間に合わない。ラインを引いて対処した。少しだけ鱒の黒い背中が見えた。サクラマス?虹鱒?どうやらアメマスではなさそうだ。幾分気持ちが冷え込んでゆくが、すでに鱒はランディングの段階に入っている。

ネットイン寸前でも鱒は抵抗した。この時期はすべての鱒が強く美しいファイトをする。それ放流された鱒といえどもだ。放流に善は無い、と言うのが私の持論だが、放流された鱒には善悪は無い。鱒は本能に準じて戦うだけなのだ。

アメマスと思われるライズも数回あったのだが、二回目のヒットも虹鱒だった。サイズ的にも60に迫る大型だが鰭の欠損がある個体で1本目とは幾分強さが違っていた。

本命のアメマスが釣れたのは数時間後で、気分的にも今日の釣をストップしようかという時だった。軽いジャブのようなヒットだったが、フックアップしてからのファイトはなかなかよかった。だがサイズはすでに判っていたので、十分に中止をしてネットへと誘った。40弱のアメマスを静かにリリースして、今日の釣を終わらせた。空には青空が出始めていた。

 

やはりこの釣の旬は地元でしか体験できないのかもしれない。夏の釣が毎日ドラマティックでエキサイティングなものだとしたらそれは喜ばしく、輝ける釣となる。しかし人工的な釣場ならばそれも可能なことがあるのかもしれないが、食物連鎖が自然の営みの中で行なわれている環境では、その旬はその当事者だけにしか判らないものなのだろう。釣場へ通うことの目的は、そのわずかな旬を分け与えてもらう、と言うことなのだ。だから僕的にはこの阿寒湖の釣、もう少し自分だけの釣りとして、取っておきたい気分でもある。