7月のFlyFishing

07月01日 FlyFishing in Sorachi Riv・・summer issue

Today'sFishingData

 

使用ロッド: OrvisPM108.6F 6-4P
   
   
使用ライン: WF6F
リーダーティペット: 12f 4X +4x6f
フライ: ノーハックルカディス14番

夏の釣 空知川

阿寒湖の帰り道、ムラさんが良く行く釣場へ案内してもらいました。昨年教えてもらってから、僕も数回は足を運んでいる釣場、それが空知川。この数年は渓流へ足を向けることは少なくなっている僕も、この川だけは、なんとなく好きな川。

天気は晴れているのだが、気温が少し低め。川にはライズが見られなかった。2時間くらい楽しもうということで準備をして川へ入った。左岸右岸問わず全てがポイント、と言うことは前回の釣行で知っている。木が張り出して川原のない朔行は難しいが、抜かりなくやることが出来れば楽しい釣ができる。一度よりも二度、二度よりも三度。通う回数が釣を豊かなものにしてくれる。

ムラさんの許しを得て先行する。ムラさんが前回良い釣をしたポイントには残念ながら鱒は付いていなかった。左岸の上流側を叩きながら上がってゆく。最初に出たのはウグイ・・思わず笑ってしまう。こいつもこの川の天然なのだから、静かにリリースする。

ムラさんは対岸右岸側を釣りあがってくる。こういう釣ができる流れを持つこの川は豊かなのだ。川底の石には夥しい数の水生昆虫が這いずり回っている。むかし子どもの頃近くの川へ足を運び、つなぎ竿の先端を取って小さな金色の針をつけ、石についたオニチョロをつけて流すと、すぐにヤマメが釣れた、たくさん釣れた。そんな記憶を呼び戻してくれるような流れだった。

ボサやエグレについているであろうと考えていたアメマスは以外にも流れの真ん中に付いていた。大きな川石のよれに沿って流れる14番のノーハックルカディスを小さな飛翔とともに水中に引きずり込んだのは20cmくらいのアメマス。少し上でも同じように出てきた。流れの筋に順番についているのだろうか。そうであれば、先頭の一番良い場所には大きなアメマスが居る事だろう。4本釣ったところでフライをドライシェイク。白くなったフライをふっと吹いて青い空へキャスト。左肩上で2度のフォルスキャストで川へ落した。30cmほど流したところで大きな飛翔。ロッドをリフトしたが、少し早かったようだ。波紋が下へ流れた。

ムラさんは右岸のライズに嵌っているようだった(笑)。ムラさんの釣は落ち付いている。きっと先行する僕を気遣っているのだろう。木の根元が大きなエグレを作って、岩盤の切れ目が浅くなるところにライズは出来る。見落としそうな極小さなライズだが、鱒は以外にも大きい。ムラさんは経験上それを知っている。

カメラを構えながらしばらく見ていた。低く緩やかなループが解かれてフライがソフトに落ちる。少しだけフライのレーンを替えてライズの上へ流す。小さなライズがフライを消した。ロッドティップが震えている。ムラさんは静かにランディングした。今日の鱒は小型の神経質なアメマスだった。

その後二人で思い思いの場所で釣りをして、10時には川を出た。その後たくさんのポイントを教えてもらって、空知をあとにした。青い空と緑色のさわやかな空気に支配された川は阿寒とは違った匂いがして気持ちよかったなぁ。

ムラさんどうもありがとうございました。


渓流や川に魅力を感じなくなって、川へ行かなくなったのではない。自分が住む札幌近郊にだって川は流れている。人の多さがイヤで行かなくなったわけでもない。理由は簡単なことだ。鱒の住まない本州の川でもあるまいに、片っ端から外来鱒を放流し、釣をする為だけに川を無理やり維持している。それを望んでいるのは誰有ろう釣り人なのだ。その一人として、これはもはや北海道の川とは思いたくない。何も知らなかった頃は虹鱒だってブラウンだってうれしかったさ。大きいしファイトも楽しいしね。でも知ってしまった。

それでは川の上流へ行けばよい、源流へ行けばよいという釣師も多い。だが川再生の生命線とも言える源流部へは余計に足が向かない。上流から落ちてくる鱒を気長に待ち、ダムを壊して堰堤をなくして、木を植えて、鱒が落ちてくるのを、海へ降ってゆくのを待つ。そんなことを考えていると、自然と足は向かなくなった。もちろん友に誘われて気が剥けば行くが、半日も居れば、気分が萎えてくる。

だけどそのような川にだってアメマスが居る。これはすごいことだと思う。海と繋がってさえ居ればアメマスは降海し遡上する。虹鱒がいたってブラウンがいたって、放流されていない天然がそこにいる。これは素晴らしいことだ。多くの釣り人がこの素晴らしさと、虹鱒やブラウンの奏でる悲しい声に気がついて欲しい。虹鱒やブラウンの住む場所はココではないのだ。