6月のFlyFishing

06月2日 FlyFishing in Lake Akan

 

 

Today'sFishingData

 

使用ロッド: K-bullet 12.6f 6-4P
   
   
使用ライン: ST9T2&WF6ShortHeadSpy
リーダーティペット: 12f 3X /4X
フライ: BHOM8#10# /Special

釣れない阿寒湖の楽しい釣

このような書き方をすれば「なんて生意気な」とか「ふざけた野郎だ」などと憤慨される釣師もいれば「なるほどねぇ」とニヤつく釣師もいるだろう。5月解禁から6月モンカゲまでは釣れ続ける阿寒湖、なんていうのはありえない話で、食性の変わり目とでも言うのか、季節の変わり目とでも言うのか、そんな時には全く釣れなかったり、散発な釣果などと言うのがある。

当然釣れる時期には多くのアングラーが攻めに来るわけだから、当然鱒だって、頭を使うようになる。所謂「すれてくる」と言う状況がそれだ。さらには食べ物であった公魚もどんどん栄養をつけて大きくなって、頻繁に餌を取る為に行動範囲も広がってくる。あるいわ産卵遡上でいなくなる事だってある。気温や水温が上昇すれば、ユスリカが大量に羽化するから食性だって変わる。プランクトンが増えて青子だって広がってゆく。釣り難くする要因がどんどん増えてゆくわけだから、釣り難くなるのは当然なのである。

この数年はそんな阿寒湖の存在を認めて、この時期なり攻め方で、なんとか坊主を免れている私だが、こればかりはその年になって見なくては判らないことだ。それは釣れ難くなる要因が特定できなくては対策も練ることが出来ないからだ。さて今回の釣り難くなった理由はなんだろう。

先週の釣行から探ってみよう。

早朝3時原野に立った。そぼ降る雨の波紋が広がる阿寒湖には鱒と思えるライズが見当たらなかった。本当に時折だがボシュッとライズはあるが、キャストしても反応するほど鱒はいなかった。定番ストリーマー、ソフトハックル、ミッジ、ピューパ、スカッド、ワカドラ全てが無反応。フローティングラインからタイプ2へ替えてもそれは変わらなかった。早朝のこの時間で釣になる鱒がいないこと、これが今回の大きな特徴だった。

渡船でヤイタイ島へ渡っても条件は変わらずライズがない。1時間で見切りをつけて6時に崎へ移動した。この時期としては異常に早い見切り方だと思うが、これも正解だとあとから判った。

ヤイタイ崎でもイシカラでも、恩根内でもライズは沖合いに見える程度でことさら大きなものは鯉の豪快なライズだけだった。ストリーマーを引いて散発ながら数本のアメマスを釣ったが、ほとんどが出会い頭に近い。サイズが大きいのであれば居つきの鱒と言うのもあるが、サイズも40前後では、たまたまと言うのが正解だろう。葦際を攻めると出てくる20から30くらいの個体は、普通ならば15cmとか20cmの小アメ群なのだが、今年はサイズが大きいと感じている。つまり今年のアメマスは全体にサイズが良くコンディションも良いのだ。それは例年になく多い公魚に理由がある。早くから産卵前のワカサギを大量に摂取しているアメマスが多く、それだけ成長している、と言うことなのだ。

ワカサギの多いのには確固たる理由が存在するのだがそれはここでは書くことはできない。ともかく例年に比べて異常に多いワカサギがアメマスを大きく、賢くさせている理由の一つである。

通常ワカサギは今時期産卵の為に遡上するが、未だにたくさんのワカサギが湖を流れている。気温が幾分上昇して、10度前後になるとユスリカがものすごい勢いで発生する。ワカサギの主食であるユスリカのピューパは風や湖流によって帯状に流れ漂う。そこへワカサギも入るが、アメマスも入る。食性はワカサギ中心であるが、一部はユスリカへと変わるのかもしれない。しかし例年であればミッジに反応するのは、ワカサギが少なくなった湖岸を回遊しているアメマスなのであるが、先ほども記したように今年は気温も低くてミッジの発生が少ない上にワカサギが多い。そのワカサギが急発生したユスリカに合わせて移動した為にアメマスも湖岸を離れてしまった。と言うのが先週の状況だ・・・と私は解釈している。

2時過ぎに北風が強くなって気温も下がりだした。崎は愚かイシカラでもミッジへのライズを期待していたが、まったくと言うほど見つけられなかった。そこで葦際を探りながら砂浜まで歩いて見ることにした。葦際にはいつもより大きい30未満のアメマスが結構ついていた。これらをタイプ2のストリーマーで釣っていった。当然フライはすれているであろうと言うことで8番から10番へ落している。葦以外の砂浜や岩場では反応はなかった。

最終目的地である砂浜のイシカラは今年絶好調のポイントだ。おそらくワカサギの捕食ポイントになっているのでアメマスの回遊も多いのだろうと思う。砂浜と岩場の分基点を凝視すると、湖面に渦を巻くようなモジリが見られる。狙い通りの展開だった。

フローティングラインでストリーマー標準サイズ8番をキャストして早めのリトリーブ。ガツンと活性の高い食い方だった。残念なことに疲労感の漂う腕での釣はフッキングに問題が残った。合わせられないのだ。三度目にようやく乗せることが出来た48cmだった。今日の釣ではじめて満足できる1本だった。

それからは移動してくるアメマスを比較的長めのインターバルだがコンスタントに釣り上げた。サイズも40半ばが中心だったが、どれもしっかりとした食い方であった。そして寒さも強まり暗くなった4時、ライズが始まった。それはミッジではなく、ワカサギを追いまわすような激しいライズだった。キャスト後しっかり沈めてリトリーブ開始、と同時にテンションがかかり、ロッドをリフトすると沖のほうで水しぶきが上がった。今日一番のあたりであった。十分にフッキングさせたつもりだったが、腕と指には余り力がなかったのだろう、ラインがホールドできない。一瞬の緩みが致命傷だった。ラインはテンションを失った。

まだまだライズはある。気を取り直して再びキャスト、当然フライも新しいものへ変えた。同じようにヒットした。今度は慎重にラインをホールドして寄せた。足元まで鱒は着ていた。かなり大きく強い。リールへラインを巻き込もうとした。ロッドを持ち変えた瞬間、鱒が走った。ラインが力なく揺れた。姿を見せた鱒に4回連続で逃げられた。これは初めての経験だった。リトリーブすら、痛みで厳しくなっていた前腕の椀とう骨筋と手首の痛み・・あとで調べてみると上腕骨内側上顆炎フォアハンドテニスエルボーではないかと思う・・がフッキングの際のラインのホールドを緩めたのだ。

まぁそれはともかくとして、痛みをこらえて何とか最後に50cmを計測することが出来た。本当に長い1日、良く振り続けたものです。帰りの船で各ポイントの状況を聞いた。ヤイタイ島、崎、大島共に絶不調とのことだった。私の入ったポイントが唯一、マトモな釣果が上がった場所らしい。

ミッジに惑わせられない釣、しっかりと捕食対象を見極めて、そのポイントを探すこと。これが今時期の釣を成立させる考え方ではないだろうか。

とまぁ偉そう書いてはいるが、翌週にはやっぱりミッジだよなぁ(笑)なんてことになりかねない、それが阿寒湖の釣なのだから面白いのである。

これも個性だよなぁ