3月のFlyFishing

3月29日 Fresh&Salt FlyFishing

 

Today'sFishingData

 

 

使用ロッド: IZAC サーモンシューティング14F 9/10

使用ライン: ST11 T2&IM
リーダーティペット:0X9f
フライ: オリジナルビーズヘッドマラブーオリーブ10番&sakechi


前日チェックした利別海岸の天気はまずまずで、風もなかなかよさ気な雰囲気。そろそろサクラマスも本格化してきそうな気配である。なんとか1本、コロコロに太った1本をキャッチ出来るんじゃないかぁ・・・そろそろ。・・・・早い話同じように考える人も多いわけで、早朝5時の海岸の駐車場は満杯。呆れ返るやら、もしかしたら前日爆?なんていう期待感もあって、海岸へ出てみると、ものすごい数の釣り人が海岸線を埋めている。この時点で幾分やる気は減退。海岸線の地形を見ても一つ減退。

この海岸線は砂浜で出来ているので、大きな根などはフライの範囲にはなく、頼りになるのは深く切れ込んだワンドウなのだ。ワンドウの地形はそのまま海岸線の地形なのだから、ワンドウが深ければ海岸線の海底だって同じように切れ込んでスリットが形成されている・・・はず。アメマスはこのスリットに溜まる場合が多いから、うまく当たればかなり良い思いが出来る。

しかしこの海岸線が今回はほぼ直線になっているのだ。潮の流れも小さく、何処をどう攻めても、手ごたえを感じないのだ。なんとなく徒労に終わるのじゃないかなぁ、などと考える頭が放つ気の抜けたキャストに食いついてくれる鱒などこの海岸にはいない。

8時30分には海岸線の釣り人は20人ほどになっていた。重い腰もすでに限界、右岸へ移って、あまり感じが良くなければ島牧へ行こうと考えた。その前にいつもの兜野橋をチェック。ココは鮭稚魚が下る時期にものすごいボイルが川面を揺らすことがある。数年前にも、見ているだけで飛び跳ねてしまいそうなボイルに出会ったことがあって、その時は2週に渡りものすごい良い釣をした。サイズも太さも見事なものです。この時期の鱒としては海と遜色ないコンディションで、この年はこれ以降は海へ行かなかったくらいですから。

堤防の車止めには車が1台止まっていた。もちろん一目見てこれは釣師のものだとわかった。川には二人のフライ釣師が立っていた。一人のロッドが大きく反っている。その前の川には数個のライズリングが見える。Higeの釣師は悩むことなく海用タックルを持ち込んで川岸にたった。ライズをしていても底で食ってくるのはいつものことだ。タイプ2のヘッドを十分引き出して川の中間へキャストした。底を大きくリトリーブしてくると、大きなバイトがあって、それでも尚ラインを引いてくると「乗った」ダブルハンドはティップが曲がる程度だが、手元に来るバイブレーションは60アップか50台後半だと告げている。

しかし岸に横たわったのは50くらいのアメマスだった。写真にとってリリースして次のライズを狙った。しかしそれ以後は時々はバイトしてくるものの乗らなかったり、外れたりと、どうも連続ヒットに至らない。その原因は先ほどから首筋、顔、頭、体中に纏わりついている大ユスリカなのだ。このライズの正体はミッジなのだと思う。川面すれすれにたくさんのユスリカが飛んでいる。原因は判ってもどうすることも出来ない。今回は海用のタックルの他7番シングルロッドはあるけれどそれに合うリールを持ってきていないのだ。ましてやユスリカの入ったフライボックスもご丁寧に違うジャケットに移し変えたばかり。

やけくそ気味につないだのはフローティングサケチー。海でも実験済みの浮力性能が高いフライをタイプ2のヘッドにつないでキャスト。着水後にドラグがかからないのはほんの数秒だろうと、思った瞬間に背中を大きく出したアメマスがライズ、フライをがっぷり咥えて川中へ。ロッドを大きくリフトしてもラインは弛んだまま。一応テンションは感じているのだがフッキングは出来そうもなかった。数秒後に案の定ばれた。次ぎのキャストでも同じように出たが、同じようにばれた。悩んでいても仕方がないので、車に戻って海用WFの巻いてあるリールを持ち出して、システムリセット。

今度こそは、とキャストをするが、何事もなくフライは流れてドラグがかかる。心なしかライズのインターバルが長くなって数も減っているような。ユスリカだってまだまだ飛んでいるし。と言うことは真ん中を流れているのは鮭稚魚?再びタイプ2とビーズヘッドへ替えてライズがあった場所へキャストして即リトリーブ。3匹くらいでドカンと出た。ものすごく強い力をロッドを通して感じられる。サクラマスかなぁ、一瞬頭を掠めたが、この回転はアメのものだ。体とは逆方向に反り返ったロッドパワーに物を言わせて取り込もうとしてもなかなか寄らなかった。

サイズは65cmくらいだった。くらいと言うのは石が積み重なった川岸でのサイズ確認はなかなか難しいからだ。連写された鱒は精悍で美しかった。そして次も同じような感触の鱒をかけた。2本の60アップで今日の釣は満足なものへと変わった(笑)


昼食を食べて、さてどうしようかと悩んだ。このまま利別で午後からの爆に備えて、寝るか(笑)それともダービー後の人の少ない島牧を釣遊ぶか。結局は島牧を選んだ。はやりサクラを釣るイメージは消えていないのだ。

千走川の河口付近には無数のカモメが浮かんでいたり飛んでいたりしている。鮭稚魚は出たのだろうか?波は多少ある程度だが風が強い。レスト前まで車を走らせて海を見ていたら携帯がなった。昨晩経験した恐ろしい体験を無くすであろう知人からの電話だった。車外で話していると、見慣れた車が停車した。なんとムラさん(笑)だった。すでにコベチャに入って数本上げ、風が強くなったので移動したとのことだった。情報交換をして私はレスト前に入ることにした。

この浜はなんと言っても根がポイントだろう。黒い根廻を中心に攻めていれば鱒はヒットするはずだ。ダービーも終わって、人が少ないということは好条件なのだ。左側の根廻から徐々に移動して、階段一つ分を移動した。ココで釣れなかったら、上がるつもりだった。満潮が迫っていて、かなり強力な波が頭から飛沫を浴びせてくる。向かい風と言うこともあってラインはそれほど出してはいない。根の横くらいは届きそうな感じだ。

風と波が弱まったのを確認してしっかりとキャストした。離岸流に載せてラインを繰り込み数秒後にリトリーブを始めた。根を過ぎてヘッドがティップを通過した時だった、強烈なテンションを感じてロッドを上げてラインを引いた。グン、グンとラインが締め付けられてゆく。波打ち際で大きな尾が海を叩いている。「いいサイズだなぁ」一人で感心しながら上げる場所を探した。波に乗せながら鱒を誘導する。そして玉砂利の海岸に横たわったのは、私の今季最高サイズの海アメ。測ってみると67cmあった。銀色の背中と真っ白な腹部がまぶしかった。

 

狙いのサクラもアメマスも数こそ出なかったがとても満足できる釣行だった・・・一部を除けば。実のところ未だに前々回の釣行で痛めた背中の筋肉は完治していないようで、今でも左腕と支える背中の筋肉は引く動作にはかなりの拒否反応が出る。筋肉の組織を引っぱられるような、切り裂かれているような痛みが時々背中から首へ走るのだ。若い頃なら、逆療法などと言い張って釣行したのだろうが、この年になるとそろそろまじめな話、病院でも行こうかと考えている(笑)

楽しく痛い釣行だった。