2月のFlyFishing
東へ向かうルートは、いつも楽しい。一口に300kmと言ってもその道行きは険しい、特に冬場は。それでも待っていてくれるであろうアメマスの姿や釣りをする自分の姿を想像するだけで、危険極まりない氷のロードをへらへらと走ってゆけるのだ。 もちろん必ず釣れると言う訳ではないのだが、不思議と釣れないことを考える釣師はいない。せいぜい心配なのは天気くらいなものだ。青い夜空に黄色く大きな月が浮かんでいた。久しぶりに晴れた夜空を見たような気がした。 橋の上から川をのぞくと、倒木の隙間にびっしりと定位しているアメマスの群れが見えた。口笛を拭いてカメラを取り出して数枚写した。風でカメラがぶれるのが判った。
群れの数は100くらいだろうか。大きなものでも50cmくらいだろうか。見えなくなっている木の陰には大物が入っているのだろうが、この位置からは確認できなかった。 早速準備をして川へ降りた。岸際の氷がパリパリ、バリバリ音を立てて割れた。駐車場所には無数の足跡が残っていたが、今日は私がはじめてらしい。
風で川面が暴れだす。鱒が付いているのは画像正面、倒木の右のボサ下なのだが、狙い通りのキャストが出来ない。仕方がないので少しだけ川に入ってキャストすることにした。風が治まるのを待ってキャスト、なかなか良い位置に落ちた。1mも流すと鱒の定位ポイントは過ぎてしまう。まさにピンスポット。インジケーターが引き込まれるのを待つがなかなかそれは起こらなかった。 二三歩前へ出て、ボサ奥の岸ぎりぎりに着水。ラインをフリップしてメンデイング。インジケーターが30cmくらい流れて沈んだ。今年初めての川のアメマスは40弱の元気な個体。初物は画像に収めてリリース。しかし後が続かない。不思議と鱒がかかるイメージが湧かないのだ。二個のフライを木に取られたあとに、フライにアクションを加えてみた。キャスト後に小刻みなリトリーブでフライを鱒の目の前を泳がせた。リトリーブを止めた瞬間にインジケが沈んだ。
40を超えたアメマスは楽しいファイトをしてくれたが、リリース後群れに戻るアメマスをぼんやり見送った。今日は終わりだな、そう思った。 帰りに寄った阿寒湖は、ワカサギ釣りのイベントで人がたくさんいた。シーズンには鱒がライズしているところに無数の車や人がいることになんとなく不思議な感じがしたが、これも阿寒湖の冬の顔なのだ。雪に覆われた湖上ではスノーモービルがあたかも船のように走り回っていた。原野ではワカサギ釣りのポイントへ向かうそりの後が大島まで続いていた。
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