6月のFlyFishing  阿寒湖のFlyFishing

6月24日 阿寒湖のFlyFishing イブニングライズ

FishingData

使用ロッド: Orvis PM10 8.6F6番

使用ライン:  WF6F

リーダーティペット: 12f3X+4X6f

フライ: オリジナルビーズヘッドマラブーオリーブ&ブラック#10、ミッジ12番レネゲイド12番


何度も書いているような気がする。今年の阿寒湖は「遅い」だが「変」ではない。本来自然が織り成す時空の壁は人間がとやかく出来るものではないのだが、近年の人間はこの壁をいともたやすく壊してしまう。結果として歪んだ時空から、漏れることで「異常な自然現象」となってしまう。だが決してこれは異常ではなく、この時代の「普通」にあることなのだ。

なにやら訳のわからん書き出しだが、たかが釣に関する状況をアインシュタインまで持ち出すことはないのだが(笑)・・・釣り始めていると、「なんだか変だな〜今日は」が「今年はなんだか変だよなぁ〜」となってゆくと、多数の釣り人の共感を得るのではないか、そんな空気が阿寒湖には溢れている。まぁ簡単に言えば今日はLuckyではなかっただけなのだがね。



早朝3時だと言うのに原野前の駐車場には4台の車が止まっていて、そのうちの2台に人影はなかった。準備をして湖岸へと歩いた。目の前の湾どうには滑らかなキャスティングのシルエットが見える。次の湾どうにも、もう一人が準備を始めていた。馬の背の遠浅に立ちこんだ私は大島めがけてキャストを始めた。ミッジ狙いではあるが東風が運んでくる黒い粒は岸際にはいない。ダブルハンドの先にはチャートリュースカラーのフローティングライン。オリジナルのビーズヘッドフライを泳がせてゆくにはキャスト後しばし休憩がいる。

おもむろにリトリーブされた左足付近のラインは風に流されてボッケへと流れてゆく。3度目のリトリーブからはごくスローのものへと変えた。纏わりつくようなイレギュラーを感じて一時的に手を止めてラインとロッドを同時に引いた。ずっしりとした重さを感じるまもなく生命感がラインを走ってゆく。結構良いサイズのアメマスだと感じた。ラインをリールにしまい込んでじっくりと対峙する。ネットインしたアメマスは久しぶりの50アップだったように思う。体はなぜか痩せていて頭の大きな越冬個体のようなアメマスだった。迷ったがそのままネットからリリースした。



二本目も釣れるのはそれほど時間はかからなかった。先ほどよりも金色目が強く阿寒湖らしいアメマスだった。こちらは画像を写してリリースした。正直阿寒湖のアメマスの写真は「要らないくらいある」写す必要がなくても習慣とは恐ろしいものだと思う。


前日のお昼阿寒湖へ電話を入れた。
電話口の桶谷氏は「日中は厳しいよ」と言いながらも今週の調査の話をしてくれた。調査は湖水の温度。数箇所で測った結果が面白かった。表層から水深35mまで、同じ温度ぴったり10度なのだそうだ。この時期の水温が10度前後というのも酷い(笑)ものがあるが35mまでが同じとは。

どのような影響があるのかといえば岸際の葦が育たない。モンカゲのハッチの体制が出来ない。当然ながら公魚の成育にも影響が出る。一言で言えば異常(笑)・・・湖水の対流があるとアメマスが活性化し回遊や定位をしては捕食活動をする。私たちが爆釣したり坊主だったりするのは、鱒の回遊や定位による捕食活動が目の前で行われるか否かに起因する。

「モンカゲはすでに出たそうですね」
「風に飛ばされる数匹のモンカゲを見たところで捕食対象にはならんから、1週くらいはずれるかもね」
「それより、今日夕方T○○の××来るから船出すけど来る?」

悩んだが写真に撮りたい画像もあるのでぜひ乗せて欲しいと頼んだ。
桟橋にはすでに準備をした釣り人が集まっていた。業界の釣師S坂氏とスタッフも乗船する。行く先は大島。



大島の湾どうには3名の釣り人が入っていた。チャーター船で来て岸から釣っているとの事だった。私は雄阿寒側のかけ上がりが好きだし、風があるということでこちらを選んだ。暗くなったら湾どうへ移ろうと思った。S坂氏もこちらへやってきて釣り始めた。遠くにライズがある、決して取れないライズではないがサイズ的にはかなり小さめだと思う。S坂氏がダブルハンドのシューティングスペイでライズをとった、30cmくらいのアメマスだった。次も同じようなアメマスだった。



暗くなってきた7時前に湾どうへ移った。桶谷氏が手ほどきしながら数名が釣っていた。どうやら「引っ張り」の釣り人はボツボツ釣れているらしい。
「ライズがあるよ」と言う声で振り向くと、湖面を無数の渦が移動してゆく。アメマスだ。列の奥へ移動しようとすると、
「そこの間で釣りなよ」
「邪魔じゃないですか?」
「みんな仲間なんだって、大丈夫、大丈夫」

12番のレネゲイドを渦に向けてキャストする。自分のフライは見えない。静かにラインを引いてフライを動かす。渦が跳ねた。ロッドを上げると大きく湖面が割れた。見られると言うのはすごく恥ずかしい。すぐにでもばれて欲しいと思った。寄ってきたのは40弱のアメマスだった。フックを静かに外して再びキャストしたが、ほとんどフライは見えない。 リールにラインを巻き込んだ。

ちなみにこの時期はエゾアシブトケバエと言うのが出現する。比較的大きめのケバエで黒い、確かに足も太くて長い。湖面にぽっかり浮いている姿はいかにも捕食されそうな姿をしている、黒くて目立つし。



そしていつもミッジの下に現れえては食われる食事中ワカサギ。頭を湖面に向けてゆらゆら泳いでいる姿もアメマスは好きなのだろう。そしてボートに巻きこまれてしまう仮死ワカサギ・・半死ワカサギ



モンカゲの始まる前は3種のステージが用意されていて、どのポイントでどれを使うか、釣師としても大いに頭を悩ませられる。それもまた楽しい阿寒湖の釣

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