5月のFlyFishing

5月12日 阿寒湖のFlyFishing 私的解禁のアメマス釣

FishingData

気温: 11度/水温: 6度

使用ロッド:  Orvis HLS 9F 7番 4P・K-Bllet12F6番

使用ライン:  SA AirCel WF6F ShortHeadSpy・WF7F

リーダーティペット: 12f3X+4X5f

フライ: オリジナルビーズヘッドマラブーオリーブ#10、12

 


今年の阿寒湖は例年よりもさらに解氷が遅れて、連休後の8日に完全に開いた。当然連休中の渡船による釣もできない状況だった。一部大島前では釣もできたらしいが・・・

阿寒湖への今年最初の釣行が決まり、フィッシングランドへ電話を入れると桶谷氏の声は明るく、昨日から渡船の受付をしているとのことで、すでに予約も何件か入っていると言うことだった。ただし釣の状況に関しては情報不足は致し方ない。

それでも阿寒湖の過去の実績を考えれば、心配はないだろうと言うのが私の考え方。10日には大島前で、相当数の釣果が上がったと言う情報だけはもらったので、早朝一番には阿寒湖の人気ポイント大島前に入ることに決めた。5時からの渡船には間に合うように準備をして、明るくなった湖岸へと向かった。

この時期にこれだけの積雪があるというのも確かに珍しい。幸いにも気温はプラスの5度、ちょうど良い気温(笑)湖岸の右側にはすでに先行者が一人、ロッドを振っている。周囲を見渡すとポツポツとライズがある。左側でもライズがあり、何処でも感じはよさそうな気配だ。

今年の阿寒湖の釣、ひとつのルールを自分に課している。それはシンキングラインを使わないと言うことだ。どんな状況下でもフローティングラインを使い根係り等によるフライラインのブレイクに対処するつもりだ。昨年もシューティングヘッドを湖にとられて放置しているのだ。またどうしても沈めるラインでなければ釣れないと言うものでもない。突然の表層へのアプローチも必要な阿寒湖だけにフローティングラインはオールマイティーに使えるのではないか、との結論も出したい。

とは言え早朝の散発ライズ相手では幾分は底を意識したトライとなる。フローティングラインの先端には3fのシンキングリーダーをつけ12f3xリーダー+4xティペット3fと言う構成だ。キャスト後、しばらくは放置して、十分にビーズヘッドが沈むのを待つ。リトリーブは10cm刻みの超スローリトリーブ。重くモワッとしたテンションを感じたらストライク。ダブルハンドを右肩斜め上方へ引いて合わせる。アメマスのグリグリとした感触が伝わってくる。ファーストヒットは30cmの銀色アメマスだった。ワンド方向へキャストして2本追加してこの場を後にする。このポイントでも十分な釣果が上がるのはわかったのだが、今回の目的は北側の釣場を探ることなのだ。

今日の風は午前西風、午後からは西北風。例年ならヤイタイ島へ入るのだが、今回はヤイタイの崎へ入ることにした。尻駒方向からの風には裏と言えば大島の東海岸だが恩根内方向も一部は裏になるし、風下には鱒が溜まるので、釣りとしては面白い。到着した時点でライズはなかった。準備をして幾分水量の多いポイントへの道を歩いた。ヤイタイ島との中間にライズが広がっている。空にはトンビがいて時々湖へ降下し、ワカサギを捕食しているようだ。フライは私の定番ビーズヘッドマラブー。ラインシステムは先ほどと同じだ。順番に手前からキャストしては探って行く。決してライズだけを見て立ちこんではいけない。アメマスは手前にいることが多いからだ。

かなりのロングキャストをしてライズ地点へフライを落す。着水と同時にラインのスラックを取る。数秒後にスローリトリーブ。ラインが引かれる。ヒットだ、がすぐにテンションを感じなくなった。気ばかり焦ってしまいロッドを立ててしまったのだ。鱒が咥えて反転するまでの数秒間でロッドを垂直に立てるとすっぽ抜けてしまうことがある。斜めに立ててラインに方向をつけると確実にフッキングできる。二回目のあたりはもっと微妙だった、初期にしては反応が鈍い気がする。これはラインシステムとリトリーブにあるのだと思われた。シンキングラインであれば、グイグイ底を引いてくるので押さえつけるような明確なヒットを感じるだろうが、浮いた状態のフライを下から追うように食うわけだから、当然違いがでるのだ。このあたりがまだまだ自分のものになっていない部分だろう。

45cmくらいのアベレージを5本ほど釣った。どれもこの時期の阿寒湖アメマスらしくワカサギを飽食してバンバンに張ったおなかをしている。ライズの数が増えてきた。ワカサギドライでいけるかもしれない、そう考えてシンキングリーダーをはずして8cmくらいのワカサギドライを結ぶ。波立ってきた湖面へキャストして漂わせると「ボシュッ」と波間が暴れた。ゆっくりロッドを上げてフッキングする。大きなテールが見えた。50cmは超えているような気がした。ラインをリールに巻き込んでじっくり対応した。

ジャスト50cmの金色、阿寒のアメマスだ。モンカゲ時期のようにエキサイティングな釣。こんな釣もしたくて阿寒湖へきているのだ。沈める釣りの楽しさも魅力も十分に知っている。だが阿寒湖では表層にも同じくらいの楽しみが潜んでいる。2本のアメマスをこの釣り方でキャッチした。

予報よりも速いペースで北西風が吹き出した。白波が目立つようになってヤイタイ島方向へのキャストが困難になった。早いが朝食とした。MSRのポンピングとプレヒート大き目のコッヘルに湯を沸かした。焦ることはない、今年の阿寒も例年のように好調だ。

イシカラ方面へ移動した頃には8時を回っていた。大島方向へのキャストでも底が取れないほどに波立ってきたからだ。イシカラは昨年も午後から入って、仲間全員が結果を出した場所だ。石のある湾ドウの右側で3本のアメマスを釣った。釣り方はシンキングリーダを追加したボトムの釣だ。ヒットの間隔が開きだしたのでさらに恩根内方向へ移動した。

途中には無数に沢が出来ていた。今年の雪解けの遅さと多さを物語っている。この隣には福寿草の黄色い群落があって、遅い春を告げているようだった。

モンカゲ時期の良ポイント恩根内。しかしアメマスは湖全体と言うよりも風や湖流によって回遊するポイントを持っている。忠類湾から恩根内の湾ドウはそれに当たる。張り出した葦の群落の先端からかけ上がりのポイントを狙う。360度とはオーバーだがモンカゲ時期には間違いなくそうなるであろうポイントへたった。

立ち位置から回遊ラインまでは数m、ロングキャストは要らない。スペイヘッドのみをだしてロールキャストを打つ。Softなリトリーブから重いあたりを感じた。ティップが絞り込まれた、結構な大きさと思うまもなくラインが力を失った。フックがなくなっていた。ココのポイントは群れがいるようで、連続してヒットする。がバレも多い。はやいリトリーブでは食わないし、スローだとばれる。ワカサギドライも反応がない。思い切ってルースニングへ変えてみた。5連続を含む10本を釣った。ルースニングのほうがサイズも大きくほとんどが50cm台だった。

こうして初日は終わった。感想から言えば非常に面白かった。おそらく沈めて釣ればもう少し数が増えるだろうと思う。しかし釣りの楽しみは数だけではない。自分の意図したことを実践して結果を出すと言う楽しみ、阿寒湖ならこれが可能だ。今後は相当に擦れて行くだろうと思うが、またこれも楽しみと「負け惜しみ」を先に述べておく。

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